作品 11

1986年 脇指 昭次(花押)
昭和六十一年霜月日
刃長 37.6cm 反り 0.5cm
形状 平造り、庵棟。
地鉄 (じがね) 板目肌に杢目交じり、肌立つ。
焼刃 (やきば) 互の目乱れ、沸よくつき、打ちのけかかり、刃中砂流し・金筋交じる。
帽子 (ぼうし) やや突き上げて、先小丸に返る。
彫刻 表裏に刀樋を掻き流す。
中心 (なかご) 棟小肉、鑢目筋違、先刃上がり栗尻、孔一。


寸の延びた平造りに相州伝を表現した作品である。
この形状と作風は、南北朝期に多く見られる。
地刃の躍動が、刀にも増して顕著である。
やはり銑を下げ、折り返し鍛錬回数を抑えている。

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